賃貸住宅のリフォームに最適 木目調プリントタイル 貼るもはがすも簡単

2024年05月16日

  内装材メーカーのクレスト(東京都中央区)が開発した、賃貸住宅のリフォームに最適な床材&接着剤「Recoタイル」&「現状回復F(フロア)®」は、原状回復における作業時間の短縮とコスト削減を目指した商品です。クッションフロアなど既存の床の上に重ねて貼ることができ、入退去の際に傷んだ床面部分を貼り替えるだけで済むため、費用負担を抑えることができます。施工においては熟練の技術を要さず、騒音を抑えて、工期も短縮できるのが特徴です。[最終更新日:2024年5月16日]

▲「Recoタイル」は木目調の柄で6種類

Recoタイル&現状回復F® / クレスト

《CONTENTS》

  1. 傷んだ所だけ貼り替え、カッターで切れる扱いやすさ
  2. 貼りやすく、はがしやすい専用接着剤を開発
  3. 導入企業の声①
    「傷んだ部分だけ貼り替えられるから、原状回復費用の説明がしやすい」
  4. 導入企業の声②
    「最大のメリットは将来的な費用削減につながること」
  5. 大手賃貸住宅メーカーもリフォームで採用

▲「Recoタイル」CR3005ウッディメイプルを施工した室内

傷んだ所だけ貼り替え、カッターで切れる扱いやすさ

 「Recoタイル」は、木の温もりがあるフローリングの高級感と、一般的なクッションフロアに勝る耐久性を備えた、塩ビ製の木目調プリントタイルです。厚さ2ミリで、カッターで切ることができます。既存の床の上に貼っても扉やクローゼットの開閉を邪魔しません。

原状回復の際に交換する必要があるのは、物を落として傷がついた部分や、冷蔵庫や大型家具の下などの凹み跡ができた所だけです。

▲部分貼り替えの様子

「現状回復F®」は「Recoタイル」を貼るために開発された水性系の接着剤です。プリントタイル製の床で起こりやすい施工後の「目隙き」「突き上げ」を防ぐ確かな接着力と、貼り換えの際に下地を傷めない、はがしやすさを併せ持つのが特徴です。岸稔社長は「『現状回復F®』の接着剤としての革新性にこそ、注目してほしい」と話しています。


貼りやすく、はがしやすい専用接着剤を開発

 施工する際は、最初に専用接着剤「現状回復F®」を既存の床の上に塗布します。30~60分放置して「現状回復F®」が粘着質に変化したところで、「Recoタイル」を並べます。「Recoタイル」のサイズは152.4㎜×914.4㎜ですが、床面に合わせてカッターで切ることができるため、熟練した技術を要さず施工できます。その後、「現状回復F®」は約1日をかけて徐々に硬化していきます。

 6畳の居室をすべて貼り替える場合、必要となるタイルの量は約90枚(3ケース)で、材料代は標準価格4万5000円程度です(施工費別)。初回はコストを要しますが、その後、入退去時の原状回復工事を行う際は、傷んだところを貼り替えるだけで済むため、コストを大幅に抑えることができます。


【導入企業の声①】
傷んだ部分だけ貼り替えられるから、原状回復費用の説明がしやすい

▲リアライフ 代表取締役社長 福嶋 章さん

 リアライフ(福岡市)は、福岡県を中心に賃貸管理事業を展開する不動産会社です。創業4年で管理戸数は1200戸に達し、投資家オーナーを中心に管理契約を伸ばしています。オーナーの利益の最大化と入居者の満足度向上の両立に、 部分貼り換えができる「Recoタイル」の特性が一役かっています。

―――なぜ、「Recoタイル」を使おうと考えたのですか?

 傷んだ部分だけを貼り替えることができるからです。多くの賃貸住宅で使われるクッションフロアの場合、退去時に全面を貼り替えなければならず、原状回復費用がかさむ要因となっていました。フロアタイルと遜色がない見た目も気に入りました。

――― 部分的な貼り替えにはどんなメリットがありますか?

 オーナーや退去する入居者に、「この部分だけ貼り替えます。費用はいくらです」と、床面の原状回復に必要なコストを明確に説明できるようになります。管理会社のスタッフにとって、改修費用の負担に関する説明に困る場面は少なくありません。傷んだ部分だけを改修することができれば、責任範囲を明確にしやすく、現場スタッフは仕事を進めやすくなります。

―――施工は誰が担当したのでしょうか?

 初回は工事業者に同行してもらいながら、当社のスタッフが行いました。問題なく施工できたため、次の現場から、社内スタッフだけで作業しています。既設のクッションフロアの上に貼ることができるので、扱いやすいと思います。繁忙期には原状回復のスケジュールが立て込み、工事業者が忙しくなります。社内の巡回スタッフでも対応できるので、施工期間を短くすることができました。

 

【導入企業の声②】
最大のメリットは将来的な費用削減につながること

敷島住宅 賃貸部 得井和幸さん

 大阪・京都・滋賀を中心に戸建て住宅を販売する敷島住宅は、2004年に自社で不動産を保有する賃貸事業を本格的にスタートし、2022年5月時点で、28棟602戸を所有しています(グループ企業含む)。2021年秋から、所有物件の原状回復工事で「Recoタイル」&「現状回復F®」を採用した、賃貸部の得井和幸さんに話を聞きました。

 Q 関心をもったきっかけは?

―――近年、内装材の材料費が高騰しています。原状回復費用に関わるものの中では、クロス・床材等の上昇が顕著(けんちょ)です。これまでクッションフロアを使ってきましたが、原状回復の際に全面貼り替えとなるため、費用がかさんでいました。また、当社はSDGsの推進を掲げており、部分的にしか傷んでいなくても、すべて貼り替えなければならない廃棄処分の問題も気になっていました。「Recoタイル」は傷ついたタイルを貼り替えるだけでよく、費用を抑え、環境配慮にもつながると考えたのです。

タイルの色替えや廃番もないため、部分貼り替えが有効

Q 既存のタイルとの違いは?

―――過去に他メーカーの木目調フロアタイルも使用しましたが、廃番になったり、同じ型番でも製造時期が違うだけで色が変わり、貼り替えた場所が目立ち、結局はクッションフロアの上貼り等の対応が必要となっておりました。導入を検討するにあたり最も気にした部分ですが、岸社長から「Recoタイルのカラーは、賃貸住宅のリフォームの継続性を視野に入れて企画しており、将来も廃盤・廃色はない。部分貼り替えしても、製造時期による変化が目立たない工夫を施している。大手賃貸住宅メーカーに長く納めているが、原状回復工事において大きな問題はおきていない」という説明を受け、採用を決めました。

Q 使ってみて感じたことはありますか?

―――築35年の2DK居室のリフォームで、グレー(ノーツェフレンツェ)を採用したところ、募集開始1週間で20代夫婦の入居が決まりました。床面が明るく、モダンな雰囲気に仕上がり、施工した業者の話では「薄くて扱いやすい」「上貼りでも、間仕切りの邪魔にならない」ということでした。接着剤を乾かす時間が必要だったようですが、全体的な作業効率は上がったと聞いています。


大手賃貸住宅メーカーもリフォームで採用

クレスト 岸 稔社長

 「Recoタイル」&「現状回復F®」は、内装資材メーカーで役員を務めていた岸稔社長が、大手賃貸住宅メーカーから賃貸住宅専用の床材開発を依頼されたことをきっかけに開発を始めたものです。賃貸住宅では、入居者が短期間で入れ変わるため、床面も部分的な損傷で治まることが大半です。そのため、部分貼り替えしやすく、同時にはがしやすいことが求められました。

 岸社長は、接着剤の開発に最も苦労したといいます。何度も試作品をつくり導入テストを繰り返し、10年かけて完成したのが「現状回復F®」です。その後、賃貸住宅メーカーでは、オリジナル床材として現在に至るまで採用されており、2021年からクレストのオリジナル商材として一般販売が始まりました。



【商品概要】
名称:Recoタイル
価格:1ケース30枚入1万5450円(税別 ※標準価格)
サイズ:1枚152.4㎜×914.4㎜×厚み2.0㎜(四面面取り)
カラー:全6色(アカシア、クロスターオーク、イタリアンノーツェ、ノーツェフレンツェ、ウッディメイプル、ウォールナット) 材質:ポリ塩化ビニール
その他:重ね貼りが可能な床材は木質フローリング、クッションフロア、ビニル床タイル
名称:現状回復F(フロア)®
価格:オープン
容量:7㎏(施工目安は約35㎡)、15㎏(施工目安は約75㎡)※専用金ベラ付き、2kgエコパック(施工目安は約11㎡)※使い切りで容器ごと廃棄できる仕様・専用のプラスチックヘラ付き
購入方法:オンライン可能。詳しくはクレストに問い合わせを

【会社情報】
社名:クレスト
設立:2016年
代表取締役:岸 稔
資本金:300万円
事業内容:建築物の室内外装飾の企画・開発・設計、建築物の室内外装のデザインの企画・設計、建築物の室内外装飾用品の開発・製造・販売、内外装建築材料の開発・製造・販売及び加工
本社所在地:東京都中央区銀座7-13-20 銀座THビル9F
連絡先:電話03-3532-2115